日本語と少年サッカー

広く日本語に関わることとサッカーについて

ポジションを奪うのは守るより難しい


スポーツにおいて挑戦者はいつも不利

ボクシングのタイトル戦では、判定引き分けだとタイトルは移動せず、チャンピオンはチャンピオンのまま。サッカーにおいても、J1昇格プレーオフでは、引き分けの場合、年間順位の上位チームが勝利となる。共にポジション争いにおける上位者が有利になる例である。

少年サッカーのポジション争いもまた同じ

少年サッカーのポジション争いにおいてもルール化されているわけではないが同様のことが言える。すでにスタメンの座を得ている他の子から試合に出るチャンスを奪うには、他の子と技術的に同じレベルにあるというだけでは、交代要員にはなれるかもしれないがスタメンになるところまでは難しいだろう。ポジションを奪うのは、守るより難しいのである。そもそもスタメンになれば、試合に出ることができる。試合における真剣勝負のプレーを見てもらえる機会が多くなる。これはかなりのアドバンテージとなる。サブの選手が良いプレーをしても、スタメンの方がより良いプレーをするだろう、スタメンの子でもできるだろうと、スタメンの子基準でサブの子のプレーは見られてしまう。ここで両者が客観視されて見られるのであれば問題はないが、こういう時は、基準となるスタメンの子の方があるべき姿と仮定されるので、余程のプレーがない限り、サブの子の好プレーもスタメンの子でもできるだろうとなってしまいがちである。これは少年サッカーに限らない。Jリーグにおいても、安定のスタメン選手が怪我を機に試合から外れたら、その際に入った若手が使えることが分かり、元スタメン選手が今度はサブに回ったりというのは普通によくあることである。サブの選手がスタメンの選手が怪我をした途端にうまくなることは、まあなくもないがそうそう都合よく成長することはないのである。このようなことは特にキーパーで顕著である。

作戦を立てるのは親の役目

不利だからこそ作戦を立ててポジションを奪うことを考えるのである。これは小学生には殆ど無理な話なので、親が思慮を巡らし、それとなく実行する必要がある。ポジションを争う子と自分の子を比較し、自分の子が優れている点、劣る点を洗い出した上で、どうすれば良いかを考えるのが最初の作業。そこで勝機があればその作戦を、子供には真の意図を明示せずに、上手くなるため等の理由をつけて実行しておけばよい。

ライバルが強すぎる場合

次に、同じポジションを争う子が、チーム内で絶対的に上手い子であると認知されている場合は、まともに優劣を競うのは、生き方として間違いではないけれど勝機が低い。この場合は、別なポジションを取れないか考えた方が良いだろう。しかしこれは、ポジションを争うライバルの技術レベルは下がるが、別なポジションで通用するとコーチに認めさせる必要があるという点では、難易度が高い。しかし、本来のポジションで勝算が見込めないのであれば、こちらの作戦を採るべきではないだろうか。

めでたくスタメンを奪えたら

スタメンになれたら、もしくは今現在スタメンであったら、その地位を他の子に取られないようにすべきである。これは、まず有利な立場にいることを理解した上で、対応すべきである。

つまり、試合は原則休まないということである。試合を休まない限り、ライバルの子が試合に出る確率は低く、コーチにアピールするチャンスもないのである。うちの子は、よく走り回るプレーで使ってもらえた際に、次の試合も行けるかとコーチに言われ、正直にちょっとキツイと答えてしまい、折角の試合に出るチャンスを逃し、ライバルの子と対等な位置に引き戻されてしまったことがあるし、試合中に体調不良を訴え、自ら交代してもらったら、次からそっちの子が優先的に試合に出るようになったりと、この辺りの立ち回りで失敗したことがある。まあ、コーチの考え方や性格もあるとは思うが、スタメンのアドバンテージは、サブよりも試合に出られることであるから、それを生かすことを徹底して考えるべきである。