時々のこと

子どものサッカーについて。小学校から遂に高校までたどり着きました。その他時々のこととか。

清々しさの中にあるあざとさ…ボクシング井上vsドネア


陣営ごと清々しいボクシング井上尚弥で記事にしたが、試合前に清々しい応酬をしていた井上対ドネア戦がいよいよ始まる。この対戦のプロモーションのうまさについて書く。

記事

相変わらずの清々しさ

記事の写真を見るだけで、両者が清々しいスポーツマンであることがわかる。井上は睨む感じだが、真に相手を強敵と認めた顔つきであり、挑発する気配がない。一方のドネアは微笑みさえ浮かべている。目線は下にしており対戦相手に対する敬意を感じる。握手も「ガッチリ握手」と言うに相応しいものになっている。拳が命のボクサーが、このように対戦相手に拳を任せるのは素晴らしいこと。

挑発したり小突いたりといった、優位性を誇示する雰囲気は微塵もない。まあ、挑発や小突きは、相手に対してと言うより、来ている記者やファンに対するサービスもしくは宣伝として、エンターテインメント的な意味もあるが、この写真はそれ一枚で、試合への興味を高めてくれる。ハードに打ち合うからこそ試合前は互いに敬意を示す雰囲気を保つ…。まあ、この2人の対戦に関する記事は基本こんな感じだった。

…とはいえ狙いすぎ?

その意味で、この試合のプロモーションは、逆張りコマーシャルの成功例と言えるかもしれない。

締めは日本ならではのラーメンを熱望し、計量会場周辺のラーメン店を笑顔で物色していた。

などというのは、ちょっと清々しさアピールのコマーシャルとしても度が過ぎている感もある。そもそも「笑顔で物色していた」とはどういうことなのだろう。計量後、会場を出てからブラブラとラーメン店探しをして、それを記者が見ていたということ?そう取れる記事だが、まあ実際は記者や周りの人に聞いていたとかネットで調べていたとかその程度なのだろう。「笑顔で物色していた」という記述はインパクトあるが正しい内容は想像しづらいミスリードを狙った文である。

あざとい?

つまり、狙った路線というのであれば、これはもう"あざとい"と言うしかない。しかし、まあ、良い意味のあざとさであると個人的には思う。どちらも全力で行くだろうから、勝負は時の運ということで。

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